ペン先
また万年筆の話になりますが、万年筆のペン先の素材にはスチールと金のものがあります。
金ペン先はインクの成分で腐食されにくく永く使うことが出来るということから金が使われています。
スチールペン先はしなりが少なく硬めの書き味で、金ペン先は金の含有量や形状によっても異なりますが一般的には弾力があり軟らかい書き味となります。
万年筆と言えばペン先がしなって字幅に強弱の付けられるものを求められがちですが書き味の好みは人それぞれですから自分に合った硬さのものを使うことでストレスがなくなり書く楽しさを味わえます。
金ペン先には大きく21金、18金、14金と種類がありますが、21金は軟らか過ぎる理由から多くは18金か14金が主流です。
ペン先に「18K 750」や「14K 585」の刻印が見られます。
以前投稿した「金の刻印のこと」という記事の中で“日本では数字の前に「K」を付けるように決まっている”と書きましたが、面白いことに万年筆のペン先の金刻印は数字の後ろに「K」が付いた【アトK】(Kが数字の後に入っているのでそう呼ばれています)刻印が入っています。
海外のものだけでなく日本のメーカーの古いものだけでなく新しいものまで【アトK】で刻印されています。
何故そのようになっているのか不思議ですね。
ちょっと気になったものですから・・・