デザイン能力
ジュエリーデザインはプロダクトデザインなどに比べると制約は少ない方ですが、デザインをするということは「美しさ」や「まとまり」だけでなく機能面においても気を配らなければなりません。いくらデザインが綺麗であっても「重過ぎる」「強度がない」「傾く」など機能面に問題があれば良いデザインとは言えません。
「失敗は成功のもと」と言いますが、失敗を多く経験している者ほど問題となる箇所を把握している為、単に形を考えているだけではなく頭の中で問題を回避するようにデザインを考えています。
また、デザインをする際、全くゼロからデザインを考えることはなく、これまでに自分が経験し蓄積してきたデータから引っ張り出し組み合わせて形にしていると言っても良いでしょう。デザイナーは特別な能力のように思われるかもしれませんが、私からしてみれば営業がバリバリ出来る人の方が余程特別な能力を持っているように思います。
人には得手不得手がありますがジュエリーデザイナーは誰にでも出来ます。いや、多少の絵心は要ります。何より脳に蓄積された膨大なデータが必要なのは間違いありません。