お天道様は見ているぜ~
NHKの朝ドラ「ちむどんどん」の主人公の兄を観ていると「寅さん」を思い出したこともあって映画「男はつらいよ」を観始めています。
「男はつらいよ」はこれまで何となくしか観ておらず、登場人物の関係性などを知りたくて第1作目より順を追って観てみようと思った次第です。
1時間半という長さも程良く、若い頃は古臭いと全く興味のなかった映画ですが、吉本新喜劇ばりの寸劇有り、流暢な寅さんの口上、ハチャメチャだけど人情と昭和の勢いが感じられます。
高度経済成長を遂げバブルに向かって突き進むであろう昭和の日本を今の時代と比べ懐かしんで観ております。
ちょっと順番抜かしをして観た寅さんが逝去された後の2019年に公開された50周年記念であり通算50作品目の「おかえり寅さん」はもう感動ものでした。
そんなこんなで先日、葛飾柴又へ行って参りました。
柴又は東京へ赴任してきた年に一度だけ訪れたことがありましたが、あっという間に周れてしまう柴又に持て余し「こち亀」で有名になった亀有との1日で2ヶ所を周ったということがありました。
柴又駅前は店舗の老朽化のため再開発され、レトロな雰囲気は消えてしまいましたが「寅さん記念館」「山田洋次ミュージアム」など見どころも増え、買い食いなどしながら楽しい1人散策を楽しみました。
「あばよ!達者でな!」
「おにいちゃん!」
家に帰ってから知ったことですが、柴又を訪れた8月27日は何と「男はつらいよ」が初公開された日、「男はつらいよ記念日」だったという偶然もあってちょっと嬉しくなりました。
「わたくし、生まれも育ちも葛飾柴又です。帝釈天で産湯を使い、姓は車、名は寅次郎、人呼んでフーテンの寅と発します」
寅さんの口上が頭から離れず最近ずっと頭の中で反復してます。
そして、スマホの待ち受け画面は50周年のお帰り寅さんのポスター画像を設定しております。
どうです?なかなか良くないですか?
報われない時などは寅さんの写真を見て、お天道様は見ていてくれると信じて頑張れるような気がします。