アクアマリンを仕立てる
心に響く宝石(ルース)との出会い。数多く見れば見るほど分からなくなってしまいがちですが、とびきりきれいなアクアマリンを探し求めることにしました。
ラテン語の「海の水」を意味するアクアマリンは、美しく澄んだブルーの色が魅力の宝石です。生命の源である海をイメージし、波のように安らぎを与えてくれるアクアマリンは3月の誕生石としても有名です。
特にこだわったのは深く美しいブルーの色合いと大きさでした。
ようやく出会った大粒のアクアマリンは、ずっと見つめていると美しい海に吸い込まれそうな深い色合いで透明度が高くきらきらと煌めいています。
ブラジルのミナス・ジェライス州にあるサンタマリア鉱山で産出されるアクアマリンは特別に濃いブルーを有しており「サンタマリアアクアマリン」と呼ばれています。しかし、現在ではサンタマリア鉱山は閉山しています。
近年、アフリカのモザンビークでも美しいアクアマリンが産出され、ここで採れるアクアマリンは「サンタマリア・アフリカーナ」と呼ばれています。
さてこの大粒のサンタマリアアクアマリンをどのようなデザインに仕立てるか?
何度も何度も話し合いを重ね決定したデザインは『波紋』と題しました。
大きなアクアマリンを波紋の流れを表現した台座で引き立てたリングの完成です。
アクアマリンを留める爪はイエローゴールドでアクセント付け、流れるラインに施した裏側のマス切り加工もダイヤモンドの輝きを最大限に煌めかせています。
心に響く宝石(ルース)と出会い“マイジュエリー” を仕立てる。とても贅沢で格別なことです。