『 Crystal Note 』
5年前、母が4ctアップのエメラルドカットダイヤモンドに一目惚れをして、ダイヤの輝きを最大限に生かすべくシンプルなデザインのリングを仕立てました。
念願のリングを十分に楽しんだということで、早々にこのダイヤモンドを譲り受けることになりました。
ダイヤモンドを枠から外し何に仕立てるか想像を膨らませました。じっと眺めていると、少し前に見たラリックのプチ香水瓶が思い出され、クリスタルな芳香を放つ瓶のイメージが湧いてきました。
香水瓶の蓋をイメージするステップカットのダイヤ、チェーンにも小さなステップカットの4石のダイヤモンドを施し首元に香りが放たれるイメージを表現します。
待ちに待ったネックレスとのご対面です。
エメラルドカットダイヤモンドの凜とした高貴な輝きで、透明感のある香調(ノート)を表現したので『 Crystal Note 』と名付けました。
母がこのダイヤに一目惚れした時の感動はそのままに、香水瓶から放たれる香りとともに煌く宝石へと蘇りました。