『 マティス : 自由なフォルム 』展
アンリ・マティスと言えば美術の教科書にも載っている「ブルー・ヌード Ⅳ」が有名です。一度パリのオルセー美術館で鑑賞し、そのフォルムと綺麗なブルーの色味がとても印象に残ってるのですが、今回はマティスが晩年に手がけたヴァンスのロザリオ礼拝堂の実物大レプリカが再現されてるとXの情報で知り、思わず国立新美術館に足を運びました。このプロジェクトは建築や内装、ステンドグラスから衣装や小物までマティスがトータルでプロデュースした総合芸術作品というのは初めて知りました。
副題は「自由なフォルム」。時系列に初期作の絵画や彫刻が並び、そして晩年の削ぎ落とされたフォルムと色彩の豊富な切り絵がしばし南仏の明るい日差しを感じさせるような明快さを感じた展覧会でした。
そして写真は撮れなかったのですが、何といっても幻のバレエ・リュス作品「ナイチンゲールの歌」(モンテカルロバレエ団) のための衣装や映像が観れたのはとても貴重でした。この作品については、いつか舞踊評論家の芳賀直子さんに色々伺ってみたいと思います。