ルビーの想い出
これは宝飾好きの義母が大切にしていたルビーの指輪です。生前、コレクションのひとつひとつ、その宝石にまつわるストーリーを聞かされてきました。7月の誕生石「ルビー」は、その情熱的な色合いから「勝利を呼ぶ石」として人々に好まれきた宝石です。お洋服でも何でも赤が大好きだった義母ですからルビーが好きなのも納得です。確かこのルビーリングは40歳代前半に購入したお品で随分高額だったと記憶しています。色味がとても綺麗なので何度かリスタイル(リフォーム)を勧めたのですが、「色もデザインもとても好みだからこのまま着けて楽しみたい」と断られた想い出があります。
私はお洋服同様、どちらかと言うと寒色系の宝石エメラルドやサファイア、タンザナイトなどが好みなので「このリングのままでは着けないし、ルビーは余り好みではないけれど、義母の想い出として何とかリスタイル(リフォーム)出来ないものか?」と色々考えを巡らせました。
私が今欲しいジュエリーのひとつはピンクゴールド系のペンダントネックレス。この1.708ctのルビーを使ってデザインイメージを膨らませてみることにしました。
リスタイル(リフォーム)を取り組んでいく上で、産地と処理が施されてるかどうかを知りたくなったので、先ずは石を外して中央宝石研究所に鑑別を頼んでみました。透明度も有り綺麗な赤色だったので、勝手な推測でミャンマー産?ひょっとして非加熱?と期待をしてたのですが、分析報告書を見ると『タイ産』に見られる特徴を有しているとのことでした。加熱も施されてましたね。
サザビーズやクリスティーズなどのオークションでも「○○産ルビー」と言うのが落札価格を大きく左右するものです。
これから岡田さんにイメージを伝えてじっくりと取り組んでいきたいと思います。そして将来は、7月がお誕生日の次男のお嫁さんが使ってくれたら嬉しいなぁ。