Blue-Black
万年筆のインクに「ブルーブラック」という色があります。今では黒に近い青という色のことを指していますが、元々はそうでないことをご存知でしたか?
「ブルーブラック」は長期保存の必要な公文書などに使用するインクに耐久性を持たせる為に開発されました。筆記してある一定期間は、青色(ブルー)ですが、この染料のブルーがいずれ退色し、鉄の黒色(ブラック)のみが紙面に固着して残ります。初めはブルーで、後にブラックになるためこのインクを「ブルーブラック」インクと呼ばれました。
知れば知るほどその深みにはまっていくインクの世界も楽しいものです。