『ノルウェイの森』
『ノルウェイの森』と聞いて思い浮かべるのは村上春樹、ビートルズのどちらかでしょう。
『ノルウェイの森』はビートルズの『Norwegian Wood (This Bird Has Flown) 』という楽曲の邦題で、それをタイトルにしたのが村上春樹著『ノルウェイの森』です。
今では洋楽曲に邦題を付けることはなくなりましたが、昔は当たり前のように邦題が付いていました。この曲の入っている『Rubber Soul』のアルバムでも14曲中8曲に邦題が付いています。
『ノルウェイの森』というのも何故「森」なの?といった物議がありますが、邦題を名付けた担当のディレクターは「意味をとり間違えた」とコメントしています。
実際は「ノルウェイ産の材木」というのが正しいようですが、内容の解釈にも諸説あり、歌詞の最後には「ノルウェイ産の暖炉に火を入れた」や「ノルウェイ産の材木で出来た家(家具)に火を点けた」などという内容となっています。また、本人が語ったとされるものには、元々は違うタイトルだったけれどアンモラルの為、レコード会社に反対されて語呂合わせで『Norwegian Wood』になったという説もあります。
小説『ノルウェイの森』は独特の世界観を持っていますが、『Norwegian Wood(This Bird Has Flown)』の歌詞とはどことなく共通点があるようにも思えます。
取り立てて大好きな曲、小説というわけではありませんが、『Norwegian Wood(This Bird Has Flown)』を弾きながら、ふと、そんなことを思った次第です。