DESIGNER

岡田訓明の日々の徒然ブログ
『ジュエリーデザイナーの嗜み』

パヴェ

パヴェ

ジュエリーのお話雑学雑記

ジュエリーのデザインを指す用語に「パヴェ(Pave)」というものがあります。「パヴェ」はフランス語で「石畳」「敷石」を意味します。小さなメレダイヤモンドを石畳のように隙間なく留められたジュエリーのことをパヴェと呼んでいます。

本当に美しいパヴェはダイヤモンドとダイヤモンドの間に隙間がなく、地金が見えないくらい詰まっています。この隙間を作らない技術は石のサイズを決めるところから、ダイヤモンドを留めるまで高い技術が必要です。0.1mmサイズが違っても出来上がりに大きな差が出る技術にはいつも感服いたします。また、ダイヤの面が土台の面に対して平行に留められているか、ダイヤの高さが凸凹ならずに留められているかなど、美しさを左右する要素は他にもあります。
なかには、ダイヤモンド同士の間隔を空けてダイヤモンドの石目を少なくするといったジュエリーを見かけますが、ジュエリー本来の姿を考えると少し残念に思います。しかし、そうすることで価格が抑えられ、売りたい(買いたい)価格帯に設定するというビジネス的観点から見ると必要なことかもしれませんね。

機械加工出来ないパヴェ留めという技法は1mmのメレダイヤでさえも留め職人さんの手で一粒一粒留められます。
出来上がったパヴェジュエリーを見ては、いつもその職人技に魅せられています。

 

銀座のオーダーサロン「ユンヌピエールアンプリュス」のオリジナル商品「フルーツ」のパヴェ留めされたリングのアップの写真

 

明日、5/18(金)から20(日)までの3日間『オーダー&リスタイルの魅力』展を開催いたします。
これまでに皆様がオーダーされたジュエリーを一堂に集めました。
是非、この機会にご覧くださいませ。
皆様にお会い出来ますことを楽しみにしております。

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