DESIGNER

岡田訓明の日々の徒然ブログ
『ジュエリーデザイナーの嗜み』

バルナック型ライカ

バルナック型ライカ

カメラ読書雑記

「ライカ百景」佐々木悟郎著のフォト・エッセイの冒頭に「機械というよりは、スケッチブックを持っているような気分にさせてくれる」とⅢfのことが記されているエッセイを読んでしまったからには、ずっと欲しかったライカを買わずにはいられません。新しいカメラではなく古いバルナック型ライカ。1950年-1957年に製造されたⅢf型のフィルムカメラはもう60年以上前のものなのでお店に行っても必ず売っているとは限らない代物です。
このカメラは面倒くさいに超が付くほど面倒くさいカメラなのですが、趣味で遊ぶものは超面倒くさい物の方が楽しいと思っているタイプの人間なので行きつくところバルナック型ライカを買うと心が決まりました。仕事で使うなら高性能で良い写真が撮れるカメラを選択しますが、趣味で撮るのですから簡単に良い写真が撮れてしまうことは望んでいません。難しいからこそ楽しいのです。
フィルムを装填する方法も超面倒だし、露出計は付いていない、ピントあわせ用のファインダーと構図決め用のファインダーが別々だったり、絞りとシャッタスピード、ピント合わせはマニュアルなのは当然。1枚の写真を撮るのにどれだけ時間が掛かるのかっていう超面倒くさいカメラなのです。
考えたり、失敗したり、1ショットを大切にしたいと思っています。デジタルカメラの様に数枚撮った中から一番綺麗に撮れているものを選択するというやり方が出来てしまうことに腑に落ちないというか何というか...
まあ何よりも、カメラ自体のデザイン性、クラフトマンシップに魅了されるところが大きいことには違いありません。
「バルナックライカⅢf」との出逢いを楽しみに気長に探してみます。

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