DESIGNER

岡田訓明の日々の徒然ブログ
『ジュエリーデザイナーの嗜み』

バルナックライカ奮闘記2

バルナックライカ奮闘記2

カメラ雑記

いろいろ触ってから決めようと思っていたバルナックライカⅢfは、早田カメラ店の店主に任せておけば間違いないと思い購入を決意する。保護フィルター、フード、フィルム、ネックストラップ、フィルムカッターガイドの5品をプラスすると3万円位アップするかな?と思いきや、店主にカメラ本体とレンズの値段だけを告げられた。しかも、生涯メンテナンス無料。腕利きの店主に見てもらえるならばこんな安心なことはない。買うなら「早田カメラ店で買いたい!」と思わせる。ならばいつ買っても同じ、少しでも早い方が長くカメラと付き合える、というか店主はもう既に売れたと思っている。
そんなこんなで、めでたくバルナックライカⅢfが生涯の友として仲間入りした。
折角フィルムも入れたことだし写真を撮りながら帰ることにする。
首から下げたⅢfがどうも自分には不釣合いのような気がして、ちょっと恥ずかしく思ってみたり、誰かに見てもらいたかったり、世の女性がお気に入りのジュエリーを着けて街を歩くのってきっとこんな気持ちなんだろうと思う。

写真を撮るにはまず沈胴式のレンズを引っ張り出して撮る準備をする。これが中途半端だとピントが合わない。次は露出。露出計を持って来てないのでスマホアプリの露出計を頼りに合わせる。それから絞りを決めて、次はシャッタースピードを決めて、いやその前にフィルムを撒き上げてからじゃないとシャッタースピードが合わせられない。左側のファインダーでピントを合わせて、右側のファインダーで構図を決めて、シャッターを切る。シャッター音が“シュッ!”という軽快な音を放つ。この静かなシャッター音が街のスナップ写真に最適と言われている。これでちゃんと撮れているのか不安だけど、デジタルと違ってフィルムを現像するまで撮れてるかどうか分からない。そこがまたフィルムカメラの楽しいところ。50mm単焦点で1mまでしか寄れないレンズなので花をアップにバックをぼかしてなんて写真は撮れない。どんな写真をとるか、慣れるまではなかなか難しい。とりあえず15枚程撮って帰る。

シリアルナンバーから1954年製のカメラと1951年製のレンズであることをネット情報で確認したり、ファインダーを覗いたり、コーヒーを飲みながらカメラと共に至福の時を過ごす。
さあ、明日からこのバルナックライカⅢfを毎日持ち歩こう。

そのつもりだったのに...

つづく

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