嗜好
やたらと古い物に魅了されている今日この頃です。
人が古い物を好む理由には「幼少の頃に慣れ親しんだ物だから」という理由があるらしいです。また、逆に最先端の物を好む人の心理も幼少の頃に近代的なビルや漫画、写真など見てワクワクした記憶が最先端の物を見た時にノスタルジーを呼び起こすのではないかと考えられているようです。
とはいえ、幼少期に見た近代的なビルも今見るとレトロな建物なんですけどね…。
古い物、又は最先端の物への興味の根底には幼少期の記憶がもたらすものであることには変わりがないようです。
先日、たまたま通りがかった東京国際フォーラムにて「大江戸骨董市」が開催されており興味深く見ていました。懐かしい瓶や缶、食器や衣類、ある人から見たらゴミにしか思わないであろう物などが数多く陳列されていました。思ったより多くの人が骨董品に見入り購入されている場面を見ると、骨董に興味のある人って意外と多いんだなあという印象を受けました。
古い物は不完全なものが多く存在します。古い物好きがそんな不完全なものに心を惹かれるのはそこに何かを感じているということ。機械加工された均一化されたものより傷やムラのある方が心地よく感じるのは手作業というアナログな要素が入っているからではなかろうかと思っています。
家にはまだレコードが保管してあります。処分するように言われていますが、後で後悔しないかと不安なので処分出来ずにいます。レコードプレイヤーも持っていませんからレコードをかけることは出来ませんが、いつかレコードの音を聴きたい衝動にかられる日が来るのではないかと思うと二の足を踏んでいます。困った困った、プレイヤーを買うかレコードを処分するかもう少し考えるとします。
「趣味嗜好」そんなことを考えた日でした。