タイピン
タイピンにはネクタイを針で刺して使うタイタック、板状のもので挟んで使うダイバー、チェーンでネクタイを束ねるタイチェーンなどがあります。
タイピン本来の用途は、ネクタイがブラブラしないように留めておくもの、またネクタイを少し浮かせて胸元に美しい立体感を出す為に使われます。基本的にタイピンは付ける位置も決まっており、スリーピーススーツのベストのVラインに丁度隠れる位置にくるように装着するもなので、本来タイピンは見せないものでした。(国によってファッションの違いがあります)
日本では、あまりスリーピーススーツを着ないのでタイピンは見える位置に装着されます。これがタイピンに装飾を施すことになった原因なのかもしれません。
宝飾店で取り扱っているタイピンは、ダイヤモンドやパールが施された物が一般的なのでメンズジュエリーとして魅せるものとして取り扱っています。
現代ではどちらの役割も持ったものとして取り扱われていますが、元々はヨーロッパ発祥のネクタイですのでジュエラーが言うのもどうかと思いますが、タイピンはこれ見よがしにしない方がお洒落だと思います。ちらっと見えた時にさり気ない装飾が施された位のものの方がスマートではないでしょうか。
若い頃はタイピンなんてダサいと思っていましたが、ファッションのルーツを知ることでタイピンを着けることがお洒落だと思えるようになりました。
マナーや基本を知ることでお洒落の仕方も変わってくるということです。
洒落たタイピンが欲しくなりました。