竹の竿
竹竿を買いました。
竹竿といっても洗濯物を干す竿のことではなく、和竿と呼ばれる竹で作られた日本独自の釣竿です。
とりわけ真剣に釣りをやっているわけではないので、今のものでも充分なのですが、古い道具好きなのでどうせなら和竿で江戸前の鯊(ハゼ)釣りをやってみたいと思いから購入に至りました。
銘の入ったものは高額なことは分かっているので、フリマサイトでお手頃なものはないかと探してみましたが、現物を見てみたかったので中古釣具屋さんを覗いてみますと15尺の竹竿を1本だけ見つけました。悩んだ結果その日は購入を見合わせましたが、どうしても気になり後日まだ売れていなかったら買おうと決意して釣具店を覗いてみましたところ運良く?まだ残っていたのでめでたくお迎えした次第です。
持ち帰った竿をじっくり見てみると何と読むのか分かりませんが、銘の焼印が入っていましたのでどうやらそんなに悪いものではなさそうな感じです。
和竿には江戸和竿という東京の伝統工芸があり、和竿師が作る竹竿は見事な工芸品と言えるもので、ジュエリーや洋服と同じように好みに合わせて仕立てるというオーダーメイドの世界があります。
この度購入した竿は東京和竿連盟に名を連ねるようなものてはありませんが、それでもこれを作る工程はとても時間のかかる手工品であることを思うととても愛着が湧いてきます。
これでまたのんびりと江戸前の鯊を釣って、美味しい天ぷらでも料理して食べるというのも「スローライフ」「丁寧な暮らし」のひとつだと思っています。
しかしながらこの世界に魅了されると危険な世界なのでこれ以上深入りはしないように心に誓っています。
寒くなると釣りに行きたい欲は低下してくるので、来年暖かくなったらのんびり出かけようと思います。