名残り
スーツの襟には「フラワーホール」と呼ばれるボタンホールのようなものが付いていますが、何の為に付いているかなんて今まで気にしたことなかったのですが洋服のルーツを勉強し始めていろんな発見があります。
この「フラワーホール」は現在では社章やラペルピンを取り付ける穴として使用されていますが元々は何のためのものだったか?諸説あり何が正解とは言い切れませんが
- 1. 花を挿す名残り
- 2. 第一ボタンの名残り
とあります。1.は男性が女性に求婚する際に花束を渡し承諾ならその花束から一輪をフラワーホールに挿したというロマンチックな説や、時計がなかった時代に道すがら摘んだ花を襟に挿し花の枯れ具合で時刻を知ったという説もあります。
2.は元々詰襟だったものが開襟シャツのように折り返しされ不要になった第一ボタンが取り外されたというこちらの説が有力でしょう。
19世紀頃のイギリスで花を挿してパーティやディナーに行くことがお洒落として流行ったそうなので「フラワーホール」と呼ばれるようになったのではないかと推測します。
また、洋服は軍服からの名残りが他にも多く存在しています。例えばスーツ後ろの切れ込みは馬に乗るためとか、剣を挿した際に邪魔にならないためなどがあります。他にもトレンチコートには銃を打つときの衝撃を吸収するため右肩から胸にかけて付いているガンフラップという布や手榴弾をぶら下げるベルトのDリングが今もデザインとして残っています。まだまだ名残りはいっぱいあります。面白いですね。
効率を考える現代ですが、そんな無駄と思えるようなことが今日まで残っているなんて素敵なことだと思います。