「没後50年 木村伊兵衛 写真に生きる」
木村伊兵衛氏の仕事を回顧する展覧会を観てきました。
平成24年に秋田県の観光ポスターで有名になった「秋田おばこ」は、秋田の人々の日常をスナップした秋田シリーズの中の作品です。農村の生活、ことに封健的な面などを撮るつもりが覆面とか、ほかっぶりとか、モンペとかの美人が多いのに惹かれて4年、7,8回通ったそうです。今でも秋田美人を象徴する一枚になっています。
木村伊兵衛氏のライカを使ったスナップショットにおいては、人々の日常を演出のない自然な写真を撮る写真家として知られています。
人間の営みのイメージを伝える写真は、自らを「報道写真家」と位置づけ、人々の表情からその時その場所の空気を伝えています。
現代においては、人々の表情を捉えた写真を撮ることは出来ません。肖像権の問題で、モザイクだらけの写真になるか、あるいは風景写真になってしまいます。スナップ写真では人物が主役にならないように心がけ、顔がわからないくらいの距離間や、後ろ姿での人物を切り取る工夫が必要となります。伝わる空気感が違うので、出来るだけ人物が入った写真を撮るようにしていますが、なかなか難しいものです。
新しく買った35mmレンズで撮影した写真をまだ見ておらず、写真への興味が冷めやらぬうちに早く現像したく、休日はカメラを持って出掛けていますが、あいにく雨や曇天が続き、光量不足で良い写真が撮れる気がしないので撮影はしていません。
このペースで行くとフィルムを撮り終えるのは11月頃になろうかと思います。