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岡田訓明の日々の徒然ブログ
『ジュエリーデザイナーの嗜み』

なぜプラチナ?

なぜプラチナ?

ジュエリーのお話雑学雑記

日本では、なぜプラチナが人気なのか?

日本では金よりも銀に人気があった明治時代に、銀のように白く美しく、黒ずむことのないプラチナが「白金」として日本人の心を捉えました。

プラチナジュエリーはゴールドと比較すると地味ですが素朴な美しさがあります。『日本人の美意識』である『奥ゆかしく上品』という考えにもぴったりで、日本独自のジュエリーである「帯留」や「かんざし」「根付け」などの和装に合うジュエリーがプラチナ人気に拍車をかけました。
また、「白」は花嫁のための特別な色であり、ダイヤモンドとも相性が良く、ジュエリーとしての素材である高純度(90〜95%)であるということも、日本人の結婚観にぴったりの素材としてブライダルジュエリーに定着したと考えられます。
地球上に眠っているプラチナの総量は、わずか1万6千トン程度といわれており、プラチナ鉱石1トンから3グラム程度しか採取できないという希少性も、プラチナの人気が出た理由のひとつでしょう。

以前、プラチナが金よりも高価であったため、価格を抑えるために白いジュエリーはホワイトゴールドが主流なった時期がありました。ここ近年では金が高騰しているため、白いジュエリーには価格を抑えられるプラチナ人気が再燃するかもしれませんね。

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