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岡田訓明の日々の徒然ブログ
『ジュエリーデザイナーの嗜み』

貴石と半貴石

貴石と半貴石

ジュエリーのお話雑記

宝石には貴石と半貴石というものがあることはご存知ですか?
まず、宝石の定義とは「美しさ」「耐久性」「希少性」の3つの条件が備わったものがをいいます。その中で貴石は硬度7以上、半貴石は硬度7以下とされています。ところが絶対的な定義はなく、その線引きはぼんやりしています。
四大宝石と呼ばれているものは「ダイヤモンド」「ルビー」「サファイア」「エメラルド」ですが、五大宝石となると「アレキサンドライト」が入ることが多いですが「翡翠」の場合もあるという曖昧なところがあります。
半貴石には「アクアマリン」「トルマリン」「トパーズ」「ガーネット」などがありますが、これらは硬度7以上を有しています。「トルマリン」は半貴石ですが「パライバトルマリン」はその美しさと希少性から貴石と呼ばれることもあります。逆に「オパール」「真珠」などは硬度7以下でありながら歴史的評価や人気などから貴重な宝石であると言えます。宝石業界でも意見はばらばらです。貴石、半貴石という区別は19世紀後半から20世紀初頭にかけて一般的になったようです。現代ではこの区別が曖昧になりつつあり、宝石の価値は個々の特性や市場の需要によって決まることが多いです。

要するに、自分の目で見て美しいと思う宝石を持つことが一番だということです。宝石の世界は奥深く、魅力に満ちています。ぜひ、自分だけの特別な宝石を見つけて、その美しさを楽しむのが良いかと思います。

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