DESIGNER

岡田訓明の日々の徒然ブログ
『ジュエリーデザイナーの嗜み』

ジュエリーデザイナーの仕事

ジュエリーデザイナーの仕事

ジュエリーのお話雑記

ジュエリーデザイナーの仕事は「絵を描くこと」だと考えられがちですが、実際にはそれだけではありません。デザイナーといってもさまざまな役割があります。たとえば、「自分のアイデアを形にしてジュエリーを制作・販売する人」「企業内で商品の企画やデザインを担当する人」「顧客のジュエリーをリメイクするデザインを提案する人」など。大きく分けるとこれらが主なタイプでしょうか。

工業デザイナーのチャールズ・イームズはデザインを「問題の解決策」と答えています。ジュエリーの世界で例えると、「親から受け継いだ古いデザインを、今着けられるデザインに変えたい」「この指輪は背が高くて着けにくいので、低くリデザインしたい」「ジュエリーを持っていないので、何かとっておきのものが欲しい」など、何か問題を抱えていることに対する解決策がデザインとういことです。これらはフォルムを考えることだけではない解決作も含まれます。
「サイズが合わなくなったので着けれるように直したい」これもデザインという定義に入るということです。デザイナーはクリエイティブな仕事と思われがちですが、どちらかと言えば「お助けマン」といったイメージだと思います。あらゆる問題を解決出来るスキルを持っていないと成り立たない職業ということです。
そのように考えると、デザイン画を描けないデザイナーがいても何ら不思議とは思いません。まだ存在しないアイデアを提案する場合には、ビジュアルで示さなければ伝わりませんが、修理や改変を提案する場合には言葉だけでも十分なことがあります。このように、伝える内容によって適切な方法が異なります。仮にテレパシーが使えれば最高の手段でしょうが、現状では不可能です。そのため、紙に絵を描いて説明するという手法が現在も広く使われ続けているのでしょう。

ただし、今後はAIによる問題解決が主流になる可能性があります。AIは指定された情報に基づき、瞬時に解決策を導き出し、デザインを生成することができます。「そんな時代は来ないだろう」などと油断していると、「お助けマン」の役割も危ういものになってしまうかもしれません。

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