マダム・バタフライ
今月の観劇メモで忘れてならないのが、Kバレエカンパニーの世界初演『マダム・バタフライ』です。
ジャコモ・プッチーニ作曲の「蝶々夫人」のオペラは余りにも有名ですが、熊川氏がこの名作に着想を得てグランドバレエに挑戦した演目なのです。
今回は主役の蝶々夫人がトリプルキャストと言うことで、半年前から全てのチケットを入手。大型台風で3公演が行われなかった中、幸運にも全ての公演を観ることが出来ました。元のオペラがあるとはいえ、バレエ化にあたって全てをゼロから創り出す生みの苦しみは相当なものだったに違いありません。妹や観劇仲間とのアフタートークが今でも尽きないくらい心を持っていかれた作品でした。特に祥子さん演じる蝶々夫人の演技、中でも動かずして心の機微を表現する圧巻の演技に嗚咽してしまいました。
観劇後も当分はYouTubeで元のオペラを時代ごとに観まくり、音楽の使い方や表現の違いを復習する日々でした。熊川氏や音楽監督井田氏のメイキングトークをいつか絶対に聞いてみたいと思います。
今回終演後は特別に撮影が許可されました!