
『 デミタスカップの愉しみ 』
渋谷区立松濤美術館で開催されている『デミタスカップの愉しみ』展に行って来ました。
ここは閑静な住宅街にあるこぢんまりとしたスペースで私の好きな美術館のひとつです。
テーブルウェア好きな私にとって、ジャポニスム、アール・ヌーヴォーからアール・デコの時代に製作された380点ものデミタスカップが鑑賞出来るとあって心躍らせながら向かいました。

紅雲石で出来た外装

白井晟一氏:設計

玄関ホール:薄くスライスした大理石の天井
清少納言が枕草子の中で「何も何も 小さきものは みなうつくし(可愛い)」と書いているそうですが、ちっちゃなものを見て思わず「カワイイ〜」と口ずさんでしまうのは、日本人の美意識に通じる感覚なのかもしれませんね。デミタスカップに超絶技巧が施された小さな小さな芸術品の数々。これらの殆どが村上和美さんというコレクターの出品と知って更に驚いてしまいました。今回は下記カップ以外の写真撮影がNGだったのが少し残念でした。
さてとこれから私もマイデミタスカップでコーヒーをいただくとしましょう。

コールポート (イタリア) 1881〜1890年

サルヴィアーティ (イタリア) 1800年代後期

カール・クノール (チェコ) 1916-1918年頃

真ん中のカップの絵付けが素晴らしかった。ライラックと蜘蛛の巣文カップ&ソーサー (1910〜1918年)