『 そこに光が降りてくる 』
今年一番始めに訪れた美術館は白金台にある庭園美術館です。昨年よりかなり気になっていた展覧会で、二人の女性現代美術家による「朝香宮邸でつむぐ鉄とガラスの創造」という企画です。
鉄やガラスと言った素材は、建築物のディテールからインテリア小物にいたるまで、私も大変興味をそそられるモノです。今回訪れて度肝を抜かれたのが、お二人のこれまでの作品を展示してあるだけではなく、この1930年代に建てられた朝香宮邸における一期一会の展示プランを作られたということです。今まで見た中で一番インパクトが有ったかも!
青木野枝氏(鉄)と三嶋りつ惠氏(ガラス)、青木氏は私と同じ年齢で同時期に武蔵野美術大学で彫刻を学ばれたようです。三嶋氏も同世代で、ヴェネツィア・ムラーノ島にて、工房のガラス職人とコラボレーションで作品を制作されているそうです。お二人の制作動画も流れてましたが、ものすごく内なるエネルギーを秘めた作家さんたちでした。
いつもと違った光に溢れた庭園美術館で、鉄とガラスとアール・デコ装飾との共鳴を存分に堪能することが出来ました。お天気が良かったので本当に「そこに光が降りてくる」ようでしたね。今年も美しいモノをたくさん観て感性を研ぎ澄ませなきゃです。
鑑賞後はお庭を眺めながら、一人まったりとカフェ&コラボケーキをいただきました。