一目惚れをして購入した誕生石のインペリアルトパーズを使って、イニシャルシリーズの集大成となるリングを作ることにしました。

ブラジル産

10×16mm

11.06ctもあるオーバルのルースを眺めているうちに、この大きさと高さを最大限に生かした思いっきりの良いデザインにしたいと思い、先ずはイニシャル「M」をテーマにデザイン画を描いて貰いました。下記の2案のうち上段のデザインが気に入ったのですが、完成したリングを想像した時、綺麗に仕上がるのは分かっていたもののどこか物足りない気がして。もっと高さを強調したインパクトのあるデザインにしたいと岡田さんと話し合いを重ねていきました。

最初のデザイン案

同じ「M」でも大文字ではなく小文字の「m」をぐるぐる繰り返し描いていくうちに、螺旋の軌跡が躍動感があって面白いかも！ということになり、それから一気にデザイン画が仕上がっていきました。
ルースを縦使いにしそれに沿ってぐるぐる煌めくスパイラルの構造が、前向きな力と生命力を表現しているようで、私のイメージを遥かに超えていきました。

デザイン仕様書

初めは腕の螺旋がフラット気味になりうまく弧が描けなかったのですが、何度かやり直すうちに、生き生きと躍動感のあるスパイラルが決まり素晴らしいフォルムが出来上がりました。地金は美しく透き通ったルースのシェリーピンクが生かせるピンクゴールドにしました。

待ちに待ったリングが完成！
指に着けた瞬間、こんなにも強いエネルギーを感じたのは初めてかも。大きなインペリアルトパーズを包み込み、ダイヤモンドを留めたスパイラルの煌めきが唯一無二の逸品に仕上がりました。

K18PG,インペリアルトパーズ,ダイヤモンド

建築物にも見えるインパクトのあるフォルムです

このリングを着けると石の持つエネルギーとデザイン性でテンションが爆上がりしてきます。
「歳を重ねていくと大きなルースの指輪が着けたくなるものよ」その昔、宝石好きな義母がよく言ってたことを思い出します。きっとこのリングを見たら歓喜の声をあげてくれたことでしょう。