
エミール・ガレ『 情景のパリ』展
フランスのアール・ヌーボーを代表するガラス工芸家、エミール・ガレの展覧会に行って来ました。
31歳で父親から陶器の工房を引き継いだ頃の初期作品から晩年まで、素晴らしい作品の数々でした。

エミール・ガレ 1889年 (1846-1904)
ガレの座右の銘「我が根は森の奥深きにあり」にも表れているように、彼は植物学者であり、自然をインスピレーションの源とした作品を数多く生み出しています。また、日本美術から影響を受けたジャポニスムの要素が感じられる作品がいくつかあったのが印象的でした。どの作品もまるで物語を紡いでるように芸術性にあふれています。
58歳で白血病により亡くなるまでの晩年の作品には、深い死生観が漂っていて、特に心惹かれるものがありました。アール・ヌーボーの美しいガラスの世界にしばし癒されたひと時でした。写真が全てokなのは嬉しいですね。

お花のような装飾的で華麗な「コンポート」 1867年頃

ジャポニスム様式の花器「鯉」1878年

筒形花器「ウリ」1884-89年頃

花器「風景」1900年頃

死生観漂う 脚付杯「蜻蛉」1903-04年

ランプ「ひよと茸」1902年頃

ガレが編み出した表現技法の解説など