向かい鳩が守る老舗。
銀座には様々な老舗店舗があります。銀座5丁目にある「鳩居堂」もその一つです。中に入るとお香の香りに包まれます。お香や便箋や封筒が並ぶ中で季節感たっぷり商品にも出会えます。向かい鳩が可愛いトレードマークが目立つエントランス、建物のファサードの両側に《1663》《1880》二つの年号が記されているのをご存知ですか?
1663年(寛文3年)京都寺町の本能寺門前に薬種商「鳩居堂」として開業され、屋号は儒学者/室鳩素によって命名されたとの事。
1880年(明治13年)銀座尾張町(現銀座五丁目)に木造平屋建築にて東京出張所が開設されました。そんな記念すべき二つの年号たっだのですね。
因みに屋号には、「カササギの巣に鳩がいる」という解釈の古い中国の詩からの引用で、「店はお客様のもの」という謙虚さを忘れないな意識を持つ意味だと知り、「鳩居堂」が長く愛されている秘訣の一つなのでしょう。