メゾンエルメスLe Forum「ベアゾール」シャルロット・デュマ展
銀座メゾンエルメスフォーラムでは、アムステルダムを拠点に活動する写真家、アーティストであるシャルロット・デュマの展覧会「ベアゾール(結石)」開催中です。
デュマは現代社会における動物と人との関係性をテーマとした作品を発表してきた写真家で、2014年から日本を度々訪問し、北海道、長野、宮崎、与那国島など日本全国8ヶ所をめぐり、現存する在来馬(8種の希少種)を追いながら、日本という土地、人々との出会いを通して馬と共存する生活を撮影。
展覧会のタイトル「ベアゾール」とは、動物の胃や腸の中に形成される凝固物の事。医学的な現象からできた石である一方で、古くから人間にとってお守りや神秘的な想像と結びつくことが多かったそう。動物と人との共存を意識して撮影された馬の姿を通して、自然の中で生きる人間のあり方を問う展覧会となっております。デュマ氏が与那国島で出会った少女の馬との関わりが素敵でした。写真の他、馬にまつわる品々、美しく静かな映像作品3作品も展示されています。
二人の建築家小林恵吾氏と植村遥氏が手掛けた会場構成、テキスタイルデザイナーキッタユウコ氏の布によるインスタレーションも見所です。会期は12月29日(火)まで延長されるとのこと、ご機会あれば美しい展示を是非!