言葉と身体表現。
「わたしは幾つものラナティブのバトルフィールド」という長いタイトルのダンス公演。彩の国さいたま芸術劇場小ホールにて親娘で観劇。
膨大な台詞と共に繰り広げられる身体表現。台詞とパフォーマンスが常に一体化してどんどん引き込まれていきました。
独特の世界観を表現するチェルフィッチュ代表岡田利規氏が創りだす演劇と、世界で活躍する湯浅永麻氏のコンテンポラリーダンスが融合し、監督でもあり俳優の太田信吾氏のエッセンスが入り込む。とても魅力的な公演でした。SNSで知った「身体の音を聴く」という事。それをタスクとすることに悩みながら語りながらの湯浅氏のパフォーマンス(生活)に外部(太田氏)から情報が入ってくるという流れ。それは良きアドバイスであり余計な情報でもあり、SNSに振り回されている現実を映し出しているようでもあった。湯浅さん、ずっと語りながら約60分パフォーマンスを続けるという偉業、お見事でした!
会場の彩の国芸術劇場は10月から約2年間全館で大規模修繕が行われるそう。こだわり抜いた作品群で評判の劇場である施設、修繕をしながら長く維持、運営をしていっていただきたいと切に願います。