デザインの現場。
松屋銀座7階デザインギャラリーで開催されているのが、著名グラフィックデザイナー菊池敦己氏のグラフィックデザイン表現法を垣間見る企画展、会期は2023年4月20日〜6月12日です。
展示会長めのタイトルは「菊池敦巳 起点のように見えるアイデアは大抵作業の後半で発見される」自ら生み出した独自の方法論による表現方法。どれも考え抜かれたデザインであるのがそれぞれのレポート用紙に書かれています。
解説のレポート用紙の文字の配列にも氏のこだわりがあり、文章にはあえて段落は作らずぎっしりと詰めて上下の余白を配することで展示デザインが引き立つのだそう。
古くからある「亀の子たわし」からの引き継ぎ品のスポンジとクレンザーのデザインが可愛くて思わず商品も手にとって購入となりました。あえて伝統のトレードマークをセンターに配したそうです。
今回の展覧会担当であり、自らもグラフィックデザイナーである平野敬子氏によると、「クリエイターには自分の頭で考えることができる人と他人の考えから影響を受ける人の二つのタイプがあり、菊池敦巳氏は間違いなく前者のタイプ。」と寄稿されていました。