京王永山駅からバス、、、といえば多摩ニュータウンを思い浮かべます。親戚が住んでいることもあり、若い頃少し通っていた時期がありました。当時、グレーのグリット状に並んだ団地を取り囲むようにたくさんの緑があり、なんて素敵な住宅地域なんだろうと思っていました。

そんな街を舞台にした映画「すべての夜を思いだす」を渋谷ユーロスペースに観に行ってきました。ある3人の人物の出来事をオムニバス的に描かれた映画でした。今は高齢化が進みつつある多摩ニュータウンも問題は山積みかもしれません。そんな中での不思議に絡み合う人間模様、ノスタルジックと新しさと。

街も人も進化しながら生きています。そんな空気を感じる素敵な映画でした。これからも期待されている若手監督清原惟氏の作品。実はこの方、娘の大学院時代の友人なんです。幼少時期に住んでいたこともあり多摩ニュータウンにはかなりの思い入れがあるそう。清原監督作品は大学院卒業作品も観に行かせていただいてます。今回の映画のパンフレットは多摩ニュータウンに想いを寄せる方々の投稿と彼女監修のMAP付きでした。初めての長編作品でありながら数々の海外の映画祭にて上映され、賞も獲られています。これからも清原監督のご活躍を期待しております。