2004年に日本初の公共劇場専属舞踊団として、りゅーとぴあ新潟市民藝文化会館で誕生した「Noism Company Niigata」の創立20周年記念公演が開催されたさいたま芸術劇場へ行ってきました。「Amomentof」は久しぶりのNoism０、Noism１、Noism２総出演作品。今までの作品群が走馬灯のように頭によぎる胸を打つ演出となっており、立ち上げから色々鑑賞してきた者として涙とともに鑑賞。

金森穣芸術監督のもと、毎年若干変わるメンバー構成で作品を生み出し、発表してきました。全てがNoismメソッドと言われるカンパニー独自のトレーニングで鍛え抜かれたダンサーたち。メンバーが毎年入れ替わってしまっても基本的な動作、動きが一定を保っているのは素晴らしいといつも思っています。

プリンシパルであり副芸術家監督(現国際活動部門芸術監督)として長く活躍されている井関佐和子さんも素晴らしい身体能力＆表現でのパフォーマンスでした。作品「セレネ、あるいは黄昏の歌」は人間には見えない力を表現した作品。人間の意識、感覚、気配を感じ、その目には見えない力受け取りながら人生を歩んでいるのが伝わってくる作品でした。

メインビジュアルが泣けてきます。今までの作品のビジュアルにて構成。

新潟市の公的な資金で成り立っているカンパニーのこれまでの維持するご苦労は計り知れないと思っています。せめて作品を鑑賞することで応援に繋がるならと毎年の活動を楽しみにしているカンパニーです。20周年おめでとうございます！これからの活躍も応援します！今年こそは本拠地新潟りゅーとぴあにも足を運びたいと思っております。

20年間の作品たちが思い出されます。