人生初のリスタイルリング
これまで宝石にはあまり興味がなかったとのことですが、海外でハチドリの模様が彫られたグラスと出会い、何故か急にリングを作りたくなったという経緯から、宝石好き、アート好きなお父様が大切にされていたサファイアリングを譲り受け、人生初のリスタイルに取り組みたいと当サロンにお越しくださいました。
「サファイアの角に鳥を付けたい」というご要望でしたので、他の使われてないジュエリーのテーパードダイヤも使って左案の鳥がサファイアを抱きかかえているデザインをご提案したところ「ハチドリなので羽は外に広がっていて欲しい」ということをお聞きして、初めて「ハチドリ」にこだわれていることを理解しました。
サファイアの角では羽の引っ掛かりや強度などクリアしないといけない問題がありましたので右案のようにサファイアの横にハチドリを配したらどうかというご提案をさせていただきました。
特に地金素材にこだわりはお持ちでなかったのでハチドリの印象を際立たせるためにホワイトとイエローのコンビネーションにすることをお勧めしました。
羽ばたくハチドリはホワイトゴールド、花をイメージした台座はイエローゴールドでサファイアの印象を明るくしました。
ハチドリの頭にダイヤモンドの王冠を乗せるアイデアはW様によるものです。
ダイヤモンドの王冠を着けたとても愛らしいハチドリリングが完成しました。
リングをご覧になった瞬間「元のデザインでは感じられなかった石本来の美しさが蘇ったように感じます。この人生初のリスタイルリングを父に見せたいです」とW様。
幼い頃からお父様から審美眼を養われたという素敵なエピソードをたくさんお伺いしました。お父様の感想が楽しみですね。
ハチドリは美しいものや生活を迎え入れる象徴とも言われています。身に着けられるほどに愛着が湧いてきそうなハチドリリングが人生の節目のアイコンになると宜しいですね。